古い団地の活性化。

かつてニュータウンとして繁栄していた公団。

老朽化が進み、その後リノベーションが進み、また地域活性のためにUR都市機構が取り組んでいるのが、ミクストコミュニティー。幅広い年齢層で地域活性に取り組む活動をそう呼んでいます。　大阪にも千里ニュータウンや、泉北ニュータウンがありますが、今回は不動産の情報サイト「建美屋」から抜粋した首都圏と、大阪府箕面市のミクストコミュニティについて一部抜粋しました。

UR都市機構が積極的に取り組むのは、子どもや若者、子育て世代、中高年、シニアまで、幅広い世代が暮らし続けられる住まい・街づくりを目指す「ミクストコミュニティ」だ。ここでは、政府が進める、医療や介護、看護、生活支援サービスがシームレスにつながり在宅生活を支える「地域包括ケアシステム」の構築を、UR都市機構がサポート。高齢者に使いやすい安全な住まいや健康維持に資する環境づくりに注力している。ただし、それだけではシニアに手厚いだけ。加えてデザイン性の高い住戸へのリノベーション、子育て世代への家賃割引、保育園や子育てサロンも設置するなど、現役世代にとっても住みやすい環境に配慮している。例えば東洋一のマンモス団地と言われた高島平団地では、2014年にサ高住の「ゆいま～る」シリーズを展開する株式会社コミュニティネットと提携して、「ゆいま～る高島平」をオープンした。一棟に一般住戸とサ高住が点在する分散型のタイプなので、高齢者にとっては社会と切り離された感覚がなく、おのずと多世代が暮らす仕組みになっている。16年には2期、17年には3期もオープンしていることから一定の成功を収めていて、桜祭りや夏祭り、秋の団地祭り、ガーデニング教室などを団地の自治会やUR都市機構が実施。単に多世代が住むだけではなく交流を図る「コミュニティ」として再生・機能しているようだ。一方、東京都東久留米市の滝山団地では、既存の集会所を改修して、居住者の見守りとコミュニティづくりの拠点となるカフェを自治体とURが話し合いのうえ開設。ボランティアスタッフを募ったところ、近隣の住民や福祉を学ぶ学生が参加するように。ここを起点に多世代間のコミュニケーションが生まれている。「ミクストコミュニティ」では他にも、大学とUR都市機構が提携し、近隣団地に住むシニアに協力を仰いだアクティブラーニングの実施や大学の知見を活かした地域活性化に着手したり、大阪府箕面市の箕面粟生団地ではバーベキューガーデンをオープンさせるなど、多岐に渡るチャレンジを通じて、団地の再生とコミュニティ化を実現しようとしている。もちろん、こういった取り組みはUR都市機構に限らず各自治体でも行われていて、広くアイデアを募集するケースもあったようだ。いずれにしろ、多くの住戸を持つ団地が息を吹き返し幅広い世代が集まるコミュニティが復活すれば、周辺の活性化にもつながっていく。団地以外の住まいや飲食店をはじめとする商店へのニーズも高まり、不動産投資の有望エリアとしても検討できるのではないだろうか。（以上抜粋）

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